1.命題証明集

時間と霊界。

A:「時間という概念は普遍である」

なぜなら、

A*:「普遍とは、遍く時代において変わらぬこと」

を示し、

A2:「時代というのは、時の流れによって生ずるものである」

から、

命題Aは真理である。

さらには、この導出過程は、

A2*:「時間という概念が普遍を生じさせる」

とさえ言えるのである。

ここで問題となるのは、

B:「普遍という概念は、霊的な世界にも適応し得るか」

ということである。

この命題が意味するのは、

B2:「霊界には時間が存在するか」

という問いと同義である。

そして、

このことについては、

命題B2は真である、と答えることができる。

まず、

C:「時間とは、“生成消滅”を“発生させる”原理である」が、

このことは、

C*:「時間そのものは、“既に”存在していた原理である」

ことを意味する。

つまり、

C**:「時間というのは、常に“先行する”原理である」

と言える。

ここで、命題B2について論じるためには、

D:「永遠とは、時間の流れがなくなること」

という命題Dが、“偽である”ことを明かさねばならない。

このことについては、

E:「永遠とは、時間が存在しなければ定められ得ない概念である」

という応答が可能である。

つまり、

E*:「“永遠”という概念そのものが、時間に依拠している」

ということである。

よって、

E**:「永遠という概念は、“永遠のX”という項においてようやく存在する」

と言えよう。

(E**※:X=命、X=身体 など)

このことから、

命題E**の変項Xには、“時”に関するものは入らないことがわかる。

というのも、

E***:「“永遠”という言葉が、既に“時間”を表す」から

である。

よって、

命題Dに対しては、

D2:「“永遠の時間”という概念は規定上、存在し得ない」

という解が導かれる。

よって、

命題C**およびE*から、

命題Bは真であると言える。

ゆえに、

∴「時間は普遍の概念であり、霊界にも適応される」

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