45|Romans 59|James

徳(とく)

信仰によって救われた結果として備わるもの。「善行を積んで救われよう」という動機は、典型的なわざ(行い)による救いを求める偽善である。真の人徳というのは自身よりも隣人を優先しようとする愛であるから「徳を積もう」という命題は論理的に成立しない。自己否定が推奨されるというより、自己肯定の道が相手を大切にすることに自ずとなっていくのが祝された信仰生活の実であると言えよう。

 

(要約/参照聖句);天に富を積むようにせよ/マコ10:21|救いはわざでなく信仰による/ロマ3:28|信仰は行動に先立つ/ヤコ2:18

-45|Romans, 59|James
-