人間の存在を定義する概念として創造神が与えたもの。愛が善であり、貪りが悪であることの根拠。人間は意志能力によってそれと定義されるから、“人としての善悪”は「[意志]を義しく行使しているか否か」にかかっている。支配欲を行使することは、結果的に“隣人”の意志決定を阻害するうえに、“行為者”を人間的ではない方向-滅びゆく本能-に向かわせる。このゆえに貪りは悪なのである。逆に、相手を尊重する愛は人間がそれであるところの尊厳であり、そのゆえにこそ神は人類が自ら[聖書](“生命の樹”の型)を選ぶことを望まれた。
例(要約/参照聖句);善悪の樹のほかは思いのままに食べてよい,自由を悪の言い訳にせず神のしもべとして用いよ/創2:15-17 ,Iペテ2:16-20|放蕩息子は自らの意志で不孝を悔いて、父のもとへ帰った/ルカ15:20-24|動物のような本能は理性的な思考の意志を剥奪し、人間存在を尊厳から滅ぼす/IIペテ2:10-14,ユダ1:10