相手を尊ぶことを伝える愛の表現。旧約の善王がそうしたように、いつも率先して礼を尽くすことが大切である。こちらからの礼が受け入れられないならば、「あなたからの愛は“不要”である」と宣言されたに等しい。それは拒絶であり、こちらから歩み寄ることは相手を困らせるだけである。この仕組みから、神が人間に対して抱いている葛藤を窺い知ることができる。罪人の不完全な愛でさえ苦しいのだから、全能者の苦悶はどれほどだろう。なおのこと、神の愛を伝えねばならない。非礼には、足のちりを払う挨拶で静かに応じながら。
例(要約/参照聖句);神からの一方的な恵みで救われ愛に生きる今、すべての人に礼儀正しくあれ/テト3:1-7,Iコリ13:1-7|悪に悪で応じず、侮辱には祝福を返す/Iペテ3:8-9,使13:50-52|エサウは肉的な人だったが、ヤコブの礼に愛で応じた/創33:3-4